ご挨拶

代表理事
寺西 忠幸

治未病がキリン堂の経営思想の原点 

 キリン堂創業の1950年代、日本人は、世界の平均寿命にも追い付いていない時代でした。肺結核と回虫病が流行しており、まずは栄養補給が必要な時代…豆乳工場を入手し、当時の日本人に適切な食事療法を始めました。朝食は「金」、昼食は「銀」、夕食は「銅」を標語に、朝食革命を提唱したのです。テレビや新聞各誌に、「未病」と食事療法の推奨を広報する一方で、漢方薬の研究と勉強会を推し進めていました。
 その頃、近畿大学医学部教授 有地滋先生、薬学部教授の久保道徳先生と出逢い、キリン堂の未病をさらに進めました。有地滋教授を会長に未病医学研究会を立ち上げ、多くの薬局経営者に会員となっていただき、漢方勉強会を運営していました。
 これが、キリン堂未病医学研究所の原点です。
 
 当時、有地教授に教わった「未病は微小循環障害」であるという説、末梢血管が若返れば「健康寿命は延びる」という考えが、現代のフカコラーゲン+NMN(nicotinamide mononucleotide)の開発につながったのです。Withコロナの時代、「LIFESPAN 老いなき世界」の著者ハーバード大学医学大学院のデビッド・A・シンクレア教授と「開かれたパンドラの箱」の著者ワシントン大学医学部発生生物学部門・医学部門 今井眞一郎教授の説から、「老化は病気である」ということを学び、NMNとフカコラーゲンをコンバインする発想をもって新時代の未病対策商品を作り上げることを可能にしました。
 
 「店は客のためにあり、店員と共に店は栄える」、この原点を見つめ、世のためお客様のためにキリン堂の存在も「楽美健快」を旗印に勧めていきたいと願っています。
 今回、一般社団法人キリン堂未病医学研究所を設立し、店舗において提供できていない情報やサービスを地域の皆様に発信して参ります。よろしくお願いします。
 
 
*キリン堂の食事療法の原点:日本人には、大豆製品によるタンパク質補給と緑黄色野菜によるビタミン・ミネラル・食物繊維の摂取が重要性であることを説いて参りました。商品開発型企業として、プライベートブランドの豆乳を使った料理レシピの紹介、追って緑黄色野菜不足の方のために簡単に摂取できる麦緑素「タンGグリーン」)を商品化しました。